藤田嗣治の思考と“被写体に注ぐまなざし”を再検討。巡回展「レオナール・フジタとモデルたち」

Tsuguharu Foujita in his studio in Paris, c 1930si 展覧会ニュース

【千葉県】佐倉市のDIC川村記念美術館では、レオナール・フジタこと藤田嗣治の描いた「モデル」にも焦点を当てた展覧会「レオナール・フジタとモデルたち」が開催中です。会期は、2016年9月17日(土)~ 2017年1月15日(日)まで。*こちらの展覧会は、来年千葉展終了後、全国を3会場廻ります。

*千葉展の会期が終了しております。

Tsuguharu Foujita in his studio in Paris, c 1930s

「狂乱の時代」のパリで

他の芸術家の場合と同じように、フジタは職業モデルを雇ってポーズの研究を行い、社交界の名士や裕福なブルジョワから注文を受けて肖像画を制作したほか、時には家族や親しい友人を画面に登場させることもありました。描かれた 「モデルたち」を、そのプロフィールや制作の経緯、関連する出来事とともに振りかえるとき、そこにはフジタを取り巻く人的環境と、人物という主題を通して取り組んだ造形的問題というふたつの背景が浮かび上がります。(美術館サイトより

初期から晩年までの約90点の作品を、描かれたモデルに関連する約150点の資料を交えて展示。


また、フランス・エソンヌ県の特別協力により、フジタがモデル研究の集大成として群像表現に挑んだ壁画4点も展示。

展示構成は

第1部「画家フジタ誕生」[1910年代]、第2部「パリ、成功の時代」[1920年代]、第3部「世界をめぐる旅」[1930年代~]、第4部「追憶と祈り」[フランス帰国後/1950年代~]の全4部で構成。
昨年公開された映画「FOUJITA」でも登場していた「モンパルナスのキキ」(アリス・プラン(Alice Prin、1901-1953)を描いた作品や、先ほど言ったエソンヌ県が所蔵する4点の壁画《ライオンのいる構図》《犬のいる構図》《争闘 I》《争闘 II》は第2部で紹介。
ちなみに、チラシで使われている作品は、《アンナ・ド・ノアイユの肖像》という伯爵夫人の肖像画で同館所蔵作品。こちらも第2部で紹介。

インフォメーション

会場名:DIC 川村記念美術館
住所:千葉県佐倉市坂戸631

美術館サイト

ちなみに…
今回の巡回展。次回のスケジュールは以上の通りです。
2017年4月15日(土)~5月28日(日)いわき市美術館
2017年6月24日(土)~9月3日(日)新潟県立万代島美術館
2017年9月9日(土)~11月12日(日)秋田県立美術館

また…
東京の府中市美術館では、名古屋市美術館、兵庫県立美術館から巡回する「生誕130年記念 藤田嗣治展 東と西を結ぶ絵画」が来月から開催されます。≪会期期間:2016年10月1日(土)~12月11日(日)≫
*同展それぞれのチケット半券を互いの館でご提示いただくと、団体割引料金が適用されるそうです。
詳細は、美術館サイトよりコチラをどうぞ。(pdfデータ)

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