【福岡県】太宰府市の九州国立博物館では、日本画家・東山魁夷(1908~1999年)の作品を紹介する特別展『東山魁夷 自然と人、そして町』が、本日より開催されました。会期は、2016年7月16日(土)から8月28日(日)まで。総延長76メートルに及ぶ奈良県・唐招提寺御影堂(とうしょうだいじみえいどう)所蔵の全障壁画が九州初公開です!
*こちらの展覧会は会期が終了しております。
東山魁夷の記念碑的大作
本展のハイライトは、東山魁夷の最高傑作で、構想から完成までに10年を要した、奈良・唐招提寺御影堂 とうしょうだいじみえいどう の障壁画 しょうへきが(襖絵 ふすまえ 全68面と床の間の絵)です。総延長76mにも及ぶこの大画面には、奈良・唐招提寺の開祖となった唐の高僧・鑑真 がんじん 和上のふるさと中国と、鑑真がさまざまな苦難の末にたどり着いた日本の風景が描かれています。(美術館サイトより)
また同氏の代表作である《道》(1950年)や《緑響く》(1982年 長野県信濃美術館東山魁夷館所蔵*下記のtwitter写真もこちらの作品)など、初期から最晩年までの代表作約80点が展示。
★九州国立博物館 特別展 【東山魁夷 自然と人、そして町】 7月16日(土)開幕! @太宰府市 唐招提寺御影堂障壁画必見!=福岡の美術館・博物館情報は【ふくおかサポートねっと】へhttps://t.co/ls1s6s4vLj pic.twitter.com/SyDbE1A33d
— ふくおかサポートねっと編集長 (@tapudays) 2016年7月8日
東山魁夷(ひがしやまかいい)
明治41年(1908)-平成11年(1999)
横浜に生まれ、千葉県市川市で没。
日本の風景を中心に清澄な風景画の世界を確立。自然の美しさに感動し、日本各地で取材し描き出したその風景美は、多くの人々に愛されています。(ギャラリーボヤージュサイトより)
展示構成は
I 「模索の時代(戦前)」、II 「自然との対話 日本と北欧の風景」、III 「古都の佇まい 京都とドイツ・オーストリア紀行」、IV 「唐招提寺御影堂障壁画 東山魁夷の画業の集大成」、V 「終わりのない道」の全5章に分かれているようです。
出品作品リストは、美術館サイトよりコチラをどうぞ。(pdfデータ)。前期・後期で展示替えもありますで、出品作品リストをご参照下さいませ。
インフォメーション
会場名:九州国立博物館
住所:福岡県太宰府市石坂4-7-2
ちなみに…
御影堂について
国宝鑑真和上坐像を奉安する御影堂は、唐招提寺境内の北側にあり、土塀で囲まれている。もとは、興福寺一乗院に建てられた江戸時代の寝殿造の建物で、昭和39年(1964)に現在地に移築された。平成27年度より始められた解体修理作業は今後数年間かかるものと見込まれている。(美術館サイトより)
唐招提寺のサイトでも説明がありますが、御影堂平成大修理の期間中は拝観できないとの事。今回、福岡近郊の方には、絶好の機会かもしれません。