【東京23区】大規模改修工事で2014年9月から休館していた恵比寿の東京都写真美術館。そのリニューアル・オープンと総合開館20周年を記念として、本日より「杉本博司 ロスト・ヒューマン」が開催。期間は、2016年11月13日(日)まで。ちなみに、リニューアルに合わせ「Tokyo Photographic Art Museum」の英語館名の頭文字の一部を取って、「TOP(トップ)ミュージアム」の愛称に。
*こちらの展覧会は会期が終了しております。
人類と文明の退廃のゆくえ
本展覧会では人類と文明の終焉という壮大なテーマを掲げ、世界初発表となる新シリーズ<廃墟劇場>に加え、本邦初公開<今日 世界は死んだ もしかすると昨日かもしれない>、新インスタレーション<仏の海>の3シリーズを2フロアに渡って展示し、作家の世界観、歴史観に迫ります。 (美術館サイトより)
同展は、パリの現代美術館パレ・ド・トーキョー(PALAIS DE TOKYO)で好評を博した展覧会を東京バージョンに構築し直したものだそうです。
9月3日からリニューアルした東京都写真美術館で『杉本博司 ロスト・ヒューマン』が始まります。写真は世界初公開の新作《廃墟劇場》シリーズ。パリで大反響を呼んだ《今日 世界は死んだ もしかすると昨日かもしれない》も日本初公開! pic.twitter.com/A7h54E3sLg
— Casa BRUTUS (@CasaBRUTUS) 2016年9月1日
東京都写真美術館<TOP MUSEUM>が、いよいよ9月3日(土)リニューアル・オープン!オープン第一弾は「杉本博司 ロスト・ヒューマン」展(2・3階)、「世界報道写真展2016」展(B1階)です。ご来館を心よりお待ちしております https://t.co/NH36rEHRLn
— 東京都写真美術館 (@syabi_press) 2016年8月30日
廃墟劇場
同展で世界初公開となる写真作品<廃墟劇場>。これは1970年代から制作している<劇場>が発展した新シリーズだそうです。
経済のダメージ、映画鑑賞環境の激変などから廃墟と化したアメリカ各地の劇場で、作家自らスクリーンを張り直して映画を投影し、上映一本分の光量で長時間露光した作品です。8×10大型カメラと精度の高いプリント技術によって、朽ち果てていく華やかな室内装飾の隅々までが目前に迫り、この空間が経てきた歴史が密度の高い静謐な時となって甦ります。(美術館サイトより)
また<廃墟劇場>初公開記念として、同館近くの恵比寿ガーデンシネマではイベントも開催(期間:2016年10月15 日(土)~21日(金))。詳細は、まだ映画館サイトに出てませんが、近日公開されるそうです。(美術館サイト情報より)杉本氏本人によるトークがある回もあるそうです。
9/3スタート、TOP MUSEUM「杉本博司 ロスト・ヒューマン」展より。手術室に横たわるのは何?
物と言葉の相関関係を読み解くのも楽しい展示。そして杉本さんが70年代から撮影する「劇場」シリーズの進化、「廃墟劇場」も観られます。 pic.twitter.com/gPws9dtA8V— 装苑(SO-EN) (@soen_henshubu) 2016年9月1日
インフォメーション
会場名:東京都写真美術館
住所:東京都目黒区三田1−13−3 恵比寿ガーデンプレイス内
また…
先ほど映画館での関連イベントについて触れましたが、同館でも映画「杉本博司 作 朗読劇『巣鴨塚』」が、10月29日(14時/16時各回入替制)に上映されるそうです。(ステージナタリーより-杉本博司の朗読劇「巣鴨塚」の記録映像、東京都写真美術館で上映)
杉本氏は、東京裁判A級戦犯・板垣征四郎が収監中の巣鴨プリズンでうたった漢詩を元にした謡曲: 修羅能「巣鴨塚」を書き下ろし、能公演化をめざす創作活動を始めました。その起ち上げから、実験的 に試演された朗読能『春の便り能「巣鴨塚」より公演(2015 年)までの記録映像を上映します。 (美術館サイトより)