【石川県】青を中心にモノクローム絵画で知られるフランスの美術家イヴ・クライン(1928-1962)の展覧会「時を超えるイヴ・クラインの想像力―不確かさと非物質的なるもの」が金沢21世紀美術館で開催中です。会期は2023年3月5日(日)まで。国内では37年ぶりの展覧会です。
*こちらの展覧会は会期が終了しております。
自分だけの青
イヴ・クラインは、吸い込まれるような鮮やかで深い青―インターナショナル・クライン・ブルー(IKB)―で有名な、青の作家として知られています。(美術館サイトより)
同時代、廃墟から立ち上がり、自分の身体や物質、空間の関係をゼロから見直すような実験的な芸術の試みとして、イタリアでは空間主義運動、ドイツなどでは「ゼロ」、日本では「具体」などが展開されました。本展は、イヴ・クラインを中心に、こうした同時代作家、さらに現代の作家を加えて、彼らの芸術に共通する「非物質性」というテーマを浮かび上がらせます。(美術館サイトより)
34年余りの人生のうちに、同作家の実質的な活躍は、わずか10年にも満たない。しかし…
私たちは、現在、気候変動やウィルス、インターネット情報環境など無数の「見えないもの」が起こす混乱の中で、実体が見えない不確かさの中にいます。それゆえに、クラインの非物質性が生み出す感性や精神性の探究は、ポストインターネット世代を含む現代の芸術家たちの創作にインスピレーションを与えています。(美術館サイトより)
同展では、イヴ・クラインを中心に、こうした同時代の作家、さらに現代の作家を加えて、彼らたちの芸術に共通する「非物質性」というテーマに注視するそうです。
当館所蔵の今井祝雄・金山明・白髪一雄・白髪富士子の作品が展示されています。
「時を超えるイヴ・クラインの想像力―不確かさと非物質的なるもの」
金沢21世紀美術館(2022.10.1-2023.3.5)
同時代に日本で展開された具体の作品が展覧会のテーマの元、紹介されています。https://t.co/bBAx8kl2Ci pic.twitter.com/IJYxADbnCM— 芦屋市立美術博物館 (@ashiyabihaku) December 5, 2022
出品作家は、イヴ・クライン、今井祝雄、エンリコ・カステラーニ、金山明、キムスージャ、草間彌生、トマス・サラセーノ、白髪一雄、白髪富士子、ルーチョ・フォンタナ、アルベルト・ブッリ、布施琳太郎、ピエロ・マンゾーニ、ハルーン・ミルザ、元永定正、ギュンター・ユッカー、ローター・ヴァレーら17名。出品作品は約60点で、資料も約60点展示。
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展示構成
展示室7:「非物質的な金」、展示室8:「身体とアクション」、展示室9:「音楽とパフォーマンス」、展示室10:「火」、展示室11:「色と空間」、展示室14:「白と空虚」、展示室5(光庭):「青の顔料」、展示室7、8前の通路
:「イヴ・クラインと日本」の構成。
詳細に関しては、美術館サイトのプレスリリースよりコチラ(PDFデータ、13ページ中7ページ目)をどうぞ。
インフォメーション
会場名:金沢21世紀美術館
住所:石川県金沢市広坂1丁目2-1
ちなみに…
フランスの香水・化粧品メーカー「ゲラン(GUERLAIN)」はイヴ・クライン・アーカイブスとコラボレーションした、世界限定30個の香水も発売。価格は税込み220万円。
ゲランの調香師、ティエリー・ワッサーにインタビュー。イヴ・クラインとの、時代を超越したコラボレーション https://t.co/4xCj5ZBNuk
— VOGUE JAPAN (@voguejp) December 14, 2022